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  • 月のたより【7月】一人ひとりのイメージを大切に 

    「一人ひとりのイメージを大切に  」

     

    先日、あるお母さんと絵本の話をしていた時、

     

    「絵本を読んであげるのが苦手なのです」

    とのことでした。

     

     

    よく聞いてみると、園から持ち帰る絵本読み聞かせノートに、
    感想を書かないといけないと思っていて、
    子どもに読んだ後、

    「どうだった?」

    「なぜそう思ったの?」

    と感想を聞いたり、
    言葉を引き出すのに苦労しているということでした。

     

    「園ではよく集中してみている絵本も家庭ではそわそわしているように見える」
    とも。

     

    感想を聞かれると思うと落ち着かないのでしょう。

    「唯々、読んであげてください。
    感想ではなくお母さんが感じたことや、
    その時のお子さんの様子やつぶやきがあれば、
    一言書いていただくとよいと思います。」

    と申し上げました。
    大人だって感想を聞くからと言われると、
    緊張して楽しめないことありますよね。
    絵本も遊びも

    子どもたちが選び

    じっくり関わり

     

    自由にイメージを膨らませて
    楽しむ時間になる

    といいなぁと思います。

    “ワクワクドキドキ”“おもしろい!!”“楽しい!!”“不思議”“なぜかな?”“かなしい”“こわ~い”etc・・・。

    子どもたちが感じるままに邪魔をせず、
    唯々読んであげる。
    遊びも同様にそっと見守ってあげたいですね。

    豊かな言葉、お話しや絵本を通してイメージは広がり、
    チャレンジする力につながっていきます。

    想像力を育てるには、言葉の力が必要です。
    乳幼児期にどんな言葉を浴びるのか、
    どんな物語を聞いて育つのか。

    音楽や絵画も同じです。
    豊かな言葉の中で育った人は、
    自分の感情や考えを自分でつかみ、
    人に伝えることができるようになっていきます。

    一人ひとりが感じることイメージすることは違っていいのです。
    それをそのまま受け止め、理解しようとする大人でありたいですね。
    子どもたちが、安心して様々なことにチャレンジできるように。

     

    佐々木なほみ

    2022年07月06日